下水道維持管理事業

SEWER

近年、下水道の普及が進む一方で、老朽化により損傷した管きょが増加しています。
一般に下水道管きょが埋設されている道路では、電気、ガス、水道などのインフラが埋設されており、開削による布設替えは困難になってきています。老朽化した管きょの維持管理が重要視されている中で、当社では、下水道管きょの清掃・調査・補修・更生などの施工管理を自社で行っております。

01

下水道管きょ内清掃・調査

下水道管きょを、TVカメラにより調査することで、異常個所の早期発見につながり、

その後の補修等の対策に役立たせることが
出来ます。
また、下水道管清掃は、管内の堆積物を取り除き、
本来の機能を維持し、
同時に臭気問題を
解決する事ができます。

腐食

腐食

破損

破損

継目ズレ

継目ズレ

※管の腐食、破損、継目ズレ等は、放置して置くと道路の陥没等が予想され、非常に危険です。早急な対策が必要です。

異物

異物

土砂・木の根

土砂・木の根

木の根

木の根

モルタル

モルタル

たるみ

たるみ

※これら下水道管きょ内の堆積物は、放置しておくと、下水道管の詰りの原因になります。
※その他にも、堆積物から硫化水素が発生し、著しく管きょの劣化が進み他の異常を併発させてしまいます。
 早急な除去や清掃が必要です。

02

既設管・更生管と
マンホール接続部耐震化

更生管とマンホール接続部耐震化
リメイクリング

リメイクリングは、非開削で更生管(自立管)とマンホールとの接続部に耐震可とう継手を取り付け、レベル2地震動を想定した更生管の抜出し・突出し・屈曲に対応する耐震化工法です。
本工法は、管きょ更生工法を施工済み箇所に耐震可とう継手を設置するケースと、管きょ更生工法施工とあわせて耐震可とう継手を設置するケースの双方が可能です。

  1. マンホールふた径600mmから使用機械、材料を搬入できます。
  2. 内径900~1500mmのマンホール内にて、適用する管径ごとに使用機械の設置ができます。
  3. 切削機はマンホール内より耐震可とう継手装着分のマンホール壁および既設管を切削除去できます。
  4. 内径900~1500mmのマンホール内にて、耐震可とう継手が装着できます。
  5. 更生工法とあわせて施工する際、管更生用ガイド管が設置できます。
リメイクリング施工性特徴

更生管とマンホールの接続部において、レベル2地震動を想定した次の各条件下で、
外水圧0.1MPaに3分間耐える水密性を有します。

  1. 抜出し量80mm、かつ屈曲角5°
  2. 突出し量40mm、かつ屈曲角1°
リメイクリング耐震性特徴

1. 管口切削

管口切削

2. 切削

切削

3. 耐震可とう継手設置

 耐震可とう継手設置
リメイクリング適用範囲
管種鉄筋コンクリート管・陶管
更生管自立管
適用管径200~700mm
マンホール内径900以上
壁厚75mm~300mm(円形)
マンホールふた呼び600以上
既設管とマンホール接続部耐震化
NS切削工法

NS切削工法は、既設のマンホール内のインバートを低騒音で切削し、更に非開削でマンホールに接続する既設管外周部に円筒状のスペースを設けることを可能とする切削技術です。本工法によって、切削したスペースに耐震可とう継手を設置することで、接続部を耐震構造に改良することができます。

NS切削工法特徴

  1. マンホールふた径600mmから切削機を搬入できます。
  2. マンホール内に切削機を設置できます。
  3. マンホール内で反転・設置ができます。
  4. 遠隔操作でインバートを切削できます。
  5. 遠隔操作で管外周部を切削し、切削幅58mm以上確保できます。
NS切削工法特徴

NS切削工法施工フロー

耐震可とう継手(サンタックシャップU-FD型)を設置することでレベル2地震動に対応します。

1. 管外周部切削完了

NS切削工法施工フロー管外周部切削完了

2. 耐震可とう継手設置

NS切削工法施工フロー耐震可とう継手設置

3. 仕上げ完成

NS切削工法施工フロー仕上げ完成
NS切削工法適用範囲
管種鉄筋コンクリート管・陶管・硬質塩化ビニール管
更生管複合管
適用管径200~700mm
マンホール楕円900×600(短辺方向)
円径900~1500mm
壁厚250mm以下
マンホールふた呼び600以上
小中口径下水道管渠更生工法
FFT-S工法

FFT-S工法は、損傷や腐食した既設管きょ内部にFRPパイプを構築する非開削工法です。
更生材料(樹脂ガラスライナー)は、耐酸ガラス繊維等をサンドイッチ構造に張り合わせた材料に、熱硬化性の樹脂を含浸させたものです。

更生材料には次の2種類があります。
1. 主に自立管用の高い強度を有し、既設管への追従性があるGタイプ
2. 主に防食や止水用の適度な強度を有するLタイプ
3. 自立管かつ施工時間短縮を図りたい際に用いるHタイプ

FFT-S工法特長

使用する機械がトラック等の車両のみなので、騒音と振動を最小限に抑えられます。
都市部や市街地の道路幅員が狭い場合でも、道路占有面積が少なく、地元住民の日常生活や商業、生活活動に支障をきたすことが少なくて済みます。
対象管きょに施工車両が接近できなくても、施工することが可能です。

FFT-S工法

施工フロー

1. 施工前

施工前

2. ライナー引込み

ライナー引込み

3. 硬化・形成

硬化・形成

4. 完成

完成
FFT-S工法適用範囲
管種鉄筋コンクリート管・陶管・鋼管・鋳鉄管・塩ビ管
管径呼び径 Φ150mm~Φ800mm
施工延長■Gタイプ・Lタイプ
 Φ150mm~Φ700mm=100m
 Φ800mm=80m
■Hタイプ
 Φ150mm~Φ800mm=100m

中間マンホールを含む連続区間の施工が可能です。

大口径下水道管渠更生工法
ストリング工法

既設管きょの内側に補強リング(異形鉄筋)の配置をし、LFパネル(ポリエチレン製表面材)とファスナー(ポリエチレン製表面かん合材)を軸方向に設置・かん合し、既設管きょとLFパネルのすき間に充てん材(高流度・高強度モルタル)を注入させ、既設管と一体化した高強度の複合管を構築する製管工法です。

  • 補強リングに異形鉄筋を使用することにより高強度の複合管を構築。
  • 簡易的な製管治具を用いて製管することで経済性の向上。
  • モルタル打設時は支保工が不要で、施工性の向上。
ストリング工法
ストリング工法施工前

施工前

ストリング工法補強リング組立・設置

補強リング組立・設置

ストリング工法補強リング設置完了

補強リング設置完了

ストリング工法LFパネル挿入・設置

LFパネル挿入・設置

ストリング工法LFパネル挿入・設置

LFパネル挿入・設置

ストリング工法LFパネルかん合

LFパネルかん合

ストリング工法ファスナー挿入・設置

ファスナー挿入・設置

ストリング工法ファスナー挿入・設置

ファスナー挿入・設置

ストリング工法ファスナー設置完了

ファスナー設置完了

ストリング工法モルタル注入

モルタル注入

ストリング工法モルタル注入

モルタル注入

ストリング工法完成

完成

ストリング工法適用範囲
管種鉄筋コンクリート
管径円形 呼び径 Φ800mm~Φ3000mm
矩形 既設管の短辺800mm~長辺5000mm
施工延長300m
大口径下水道管渠更生工法
3Sセグメント工法

既設管渠内にてプラスチック製セグメントを人力で組み立てて、既設管とセグメント材の隙間にセメントモルタル系充填材を注入し、セグメント材・充填材・既設管を一体化させた複合管を構築する工法です。

3Sセグメント工法特長

下水供用下の施工が可能です。

大型機械設備を使用しないことにより占用作業帯で施工が可能です。
透明セグメント材をしようすることにより充てん材の注入状況が目視でき、確実な充てんが可能です。

曲線施工が可能です。
上下分割施工および、施工区間の中間地点からの上下流側への同時施工が可能なので工期の短縮が出来ます。
また、部分的な更生も出来るので、 一時的な施工の中断が可能です。

用途により3Sセグメントの樹脂材料の材質および色が選定可能です。

3Sセグメント工法

施工フロー

1. 施工前

3Sセグメント工法施工前

2. セグメント投入・搬送

3Sセグメント工法セグメント投入・搬送

3. セグメント組立 充填剤注入

3Sセグメント工法セグメント組立 充填剤注入

4. 完成

3Sセグメント工法完成
3Sセグメント工法適用範囲
管種鉄筋コンクリート(ヒューム管、現場打ちコンクリート管きょ等)
管径円形 呼び径 Φ800mm~Φ3000mm
非円形(短形、馬蹄形)短辺1000mm~長辺6200mm
施工延長制限なし
下水道管渠補修工法
ASS工法

ASS工法は、熱硬化性樹脂を含浸積層させたライニング材を補修装置により下水道管きょ内壁に圧着硬化させて、損傷している箇所を部分的に修繕する工法です。

ASS工法特長

下水供用下での施工が可能です。

コンパクトな設備を用いるので、狭小箇所においても迅速に施工できます。

ASS工法

施工フロー

1. 施工前

ASS工法施工前

2. 含浸積層

ASS工法含浸積層

3. 補修機設置

ASS工法補修機設置

4. 完成

ASS工法完成
ASS工法適用範囲
管種鉄筋コンクリート管・陶管・硬質塩化ビニル管
管径本管部    呼び径 Φ150mm~Φ700mm
取付管一体型 呼び径 取付管部 Φ150mm~Φ200mm
       呼び径 取付管部 Φ150mm~Φ200mm
施工幅本管部    幅400mm
取付管一体型 本管部 幅400mm
       取付管部 幅100mm~150mm